看護師さんにもらった処方箋にない薬

10代の中ごろに、半年程入院したことがある。10代中ごろといえば、思春期まっさかりで、学校に通うことが楽しくて仕方のない頃だ。恋愛や部活に夢中になるのが健常な人々の生活だろう。
しかし、私は違った。日ごろのストレスからか、軽いうつ病のようなものになった。薬による治療を行ってもらったが、私の体質にあっていなかったせいか、ベッドから起き上がれない状態にまでなった。病名は悪性症候群というものだった。周りのみんなが勉強や部活、友達とのおしゃべり、恋愛に夢中になっているかと思うと、私の気分はどんどん落ち込んでいった。そんな私の心情に気づいたのか、いつも面倒をみてくれていた看護師さんが、私にとても優しい言葉をかけてくれた。今入院しているのは、私にとってとても必要な充電期間なのだと。だからゆっくり、あせらず、自分のペースで今の生活に向き合えばいいと。看護師さんはとても忙しいにもかかわらず、私に声をかけてくれたのだ。薬を運んだり、バイタルチェックをするだけでなく、心の面倒までみてくれた。緊張して不安いっぱいだった私も、その看護師さんのちょっとした声かけで、どんどんと心も体もリラックスしていくことが出来た。そのおかげか、体調も追ってよくなり、散歩ができるようになるまで回復した。もちろん、散歩が出来るようになってからも、看護師さんは私の相手をしてくれた。その頃にはずいぶん仲良くなり、看護師さんのプライベートな話をするまでになっていた。そして普通に歩けるようになってから一ヶ月ほどが経ち、私は退院した。退院後は順調で、その後その病院・看護師さんにお世話になることはなかったが、あの頃にかけてもらった言葉や、看護師さんの笑顔はあれからもずっと私の心の支えになっている。薬だけでは治療できない繊細な私の心を今も思い出となって癒してくれている。

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