看護師さんにとって、それは仕事なので仕方がなかったのかもしれませんが、高齢の祖父母が病院で亡くなるにあたり、親族は臨終の時に病室に入れてもらえなかったんですよね…。私にとっては意外な出来事でした。TVドラマなどではよく、病室で家族に囲まれて大往生するお年寄りのシーンがあるのに、それはさせてもらえなかったです。祖母の時は、亡くなってしばらく経ったであろう時間に病院から危篤の電話。あとを追うように亡くなった祖父に至っては、病院から電話があり駆けつけた時はまだ息がありましたので、家族で手を握って見送ろう、と2、3日の泊りを覚悟で病院へ行ったのですが、看護師さんに怒られて追い出されてしまいました。今夜は持ちそうだと言われ、家に帰され、また病院から電話が。もう一度駆けつけたら祖父は亡くなっていました。危篤から臨終までの作業をスムースに行いたいから、家族はきっと邪魔なのですよね。看護師さんはお医者さんに仕える身ですから、何よりも担当医の仕事がしやすいよう取り計らう必要があるので、やむを得ない、とは思いつつも、人ひとりの臨終を軽く見ているような気がしました。
あるお医者さんによると、その先生自身も親の臨終には立ち会わせてもらえず、病室を追い出されたそうです。なんでも、医者の本能として、患者の死にはひどく抵抗があり、特に外科医さんは死を『敗北』と思う人もいるというのです。
こういうデリケートな心理は一般人の私にはよくわかりません。ただ、医療の側と患者の家族双方が納得いく形での看取りが、病院でできるようになればいいなと思い続けています。